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アナログ・デバイセズがスワローインキュベート社とToFカメラ向けデモンストレーションソフトを共同開発

2020.7.28  2:58 pm

スワローインキュベート社の人物/視線認識ソフトウェアに対応

想像を超える可能性を実現するアナログ・デバイセズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:馬渡修、以下アナログ・デバイセズ)は、同社のアナログ・フロント・エンドを搭載したToFカメラ向けに、株式会社スワローインキュベート(本社:茨城県つくば市、代表取締役社長:大野寿和、以下スワローインキュベート)の人物/視線認識ソフトウェアに対応したデモンストレーションソフトを共同開発したことを発表しました。
  
本デモンストレーションソフトは、Windows OS /Linux OS上で動作し、アナログ・デバイセズが提供する、株式会社シーアイエス(本社:東京都八王子市、代表取締役社長:村岡祐輔、以下CIS)製のToFカメラと使用することで、人物や画像認識用途への応用が可能になりました。人物認識は、工場やオフィスにおけるセキュリティー、移動ロボットによるマーケティング等に有効なデータとなります。
特に、スワローインキュベートが得意とする視線検知のソフトの応用により、居眠り検知等、新しいマーケットへの広がりや応用が期待されます。ソフトウェアはパッケージとして提供しており、ToFカメラとセットですぐに運用が可能となります。
  

CISのToFカメラを使用した人物、視線、まばたき、居眠り検出のデモンストレーション動画

  
今回使用しているCISのToFカメラには、アナログ・デバイセズのアナログ・フロント・エンド(AFE)が採用されており、本製品が提供する高精度な距離計測は人物認識に大きく役立ちます。
  
スワローインキュベート代表取締役の大野寿和氏は、次のように述べています。
「この度はアナログ・デバイセズ社のご協力をいただき、弊社の提供するヒューマンセンシング技術が、3Dセンシング(深度)にも対応可能になったことを大変嬉しく思っております。アナログ・デバイセズの回路を使用したCISのToFカメラは、コンパクトな基板の中に可視光センサー、赤外光センサー、Depthセンサーがすべて実装されており、各センサー同士の信号を組み合わせることで、複合的なセンシングを高精度かつリアルタイムに実現可能となります。それぞれの単一センサーが持つ弱みを、複合センサーが解決することで、「人物検出x視線検出」といった、異なる画像処理技術同士を組み合わせた製品・ソリューションを生み出すことが可能となりました。このToFカメラとソフトウェア技術のコラボレーションにより、無限の可能性が生まれ、AI/IoT化されていく世の中の課題解決に大きく貢献していけるよう邁進してまいります」
  
アナログ・デバイセズのIHCソリューション&テクノロジー シニアフィールドアプリケーションエンジニアの門川貴彦は、次のように述べています。
「今回のスワローインキュベート社の視線検知ソフトと、弊社製品を採用頂いているCIS社の3D距離センサーとのコラボレーションにより、距離測定から特定の対象人物の目線検出や定量化をシームレスに実現するソリューションが完成したことを非常に嬉しく思っております。今回のコラボレーションを契機に、様々なマーケットへの展開を加速していきたいと考えております」
  

▼関連リンク
アナログ・デバイセズのアナログ・フロント・エンド(AFE)
https://www.analog.com/jp/about-adi/news-room/press-releases/2020/04-23-2020-cis-tork-ToF-addi9036.html
株式会社スワローインキュベート
https://swallow-incubate.com/
  
■アナログ・デバイセズ
http://www.analog.com/jp