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STマイクロエレクトロニクス、産業アプリケーションのスマート化を加速させる最新ソリューションをTECHNO-FRONTIER 2019に出展

2019.4.16  4:24 pm

電力のより効率的な利用、精度の高いモータ制御、生産設備の予知保全や故障検知など展示紹介

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE: STM、以下ST)は、千葉・幕張メッセで開催されるTECHNO-FRONTIER 2019(2019年4月17日~19日) に出展します。STブースでは、電力のより効率的な利用、より精度の高いモータ制御、さらには生産設備の予知保全や故障検知など、産業機器のスマート化を加速させるさまざまなソリューションを展示します。

産業機器の中には、大電力を使用するものが多く存在し、低消費電力化への要求がこれまで以上に高まっています。STブースでは、ワイドバンドギャップ半導体であるSiC(炭化ケイ素)を使った第2世代の650V / 1200V耐圧SiCパワーMOSFETを紹介します。ボディ・ダイオードを内蔵したこれらの製品は、極めて低いスイッチング損失、および高温時の低電力損失を特徴としており、産業システムの小型化や軽量化に役立ちます。また、STのSTM32マイクロコントローラと最新パワー・デバイスを組み合わせて、デジタル化による高効率化を可能にする3kWフルブリッジLLC共振DC/DC電源評価ボードを展示します。

産業用ロボットや工作機械、さらにはドローンなど、モータは産業機器において大きな役割を果たしています。STブースでは、Arm(R)Cortex(R)-M0搭載マイコンを内蔵し、ブラシレスDCモータを高精度に制御することができる超小型モータ・ドライバを紹介します。このモータ・ドライバは、マイコンに加え、250V / 600V耐圧の3相ゲートドライバおよび各種アナログ部品を集積することで、実装面積を従来のディスクリート・ソリューションよりも約50%小型化することができます。そのほか、STのSTM32マイコンに対応し、GUIを使って簡単にベクトル制御のソースコードを生成することができるモータ制御用ワークベンチの実演も行います。

よりスマートに産業機器を稼働させるインダストリアルIoTには、状況を常時モニタするセンシング技術と、通信技術が欠かせません。STブースでは、STM32マイコン、加速度センサおよびMEMSマイクロフォンなどを搭載した産業用IoT開発キットを使用し、モータ異常時の機械振動ならびに高圧管のガス漏れを超音波帯域において音響検知するデモを展示します。この開発キットは、産業機器のわずかな変化を、深刻なダメージが発生する前の早い段階で捉えることで、生産設備の故障予知保全を可能にします。また、工場内に設置された複数の端末をメッシュ・ネットワーク化できるBluetooth®5アプリケーション・プロセッサや、長距離での無線データ通信を可能にするSigfox対応IoTトラッカーのデモを実施します。

そのほか、Qi準拠ワイヤレス給電制御ICならびにワイヤレス給電システム用NFCリーダライタIC、USB Power Deliveryコントローラなど、各種ソリューションを紹介します。
また、STブースでは、IoT機器の試作開発を支援するため、STの32bitマイコン開発ボード「STM32 Nucleo」に加えて、モーション・センサ & 環境センサ、通信IC、モータ・ドライバ、NFCタグなどを搭載した各種拡張ボード「X-NUCLEO」の配布も行います。

これらのソリューションは、TECHNO-FRONTIER 2019(2019年4月17日~19日 : 幕張メッセ)のSTブース(6ホール No.6C-10)にてご覧いただけます。

・STマイクロエレクトロニクス株式会社
 http://www.st.com