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STマイクロエレクトロニクスのクロル工場において、フランスの「Nano2022」プログラムの開始を発表

2019.4.2  1:24 pm

STがリーダー企業の1社を務めるフランスの戦略プログラム(5年間)で、マイクロエレクトロニクス技術の研究開発および実用化をサポート

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、マイクロエレクトロニクス産業を対象としたフランスの「Nano2022」プログラムを公式に開始する発表会を主催しました。「Nano2022」は、グルノーブル(フランス)近郊のSTの研究開発・製造拠点であるクロル工場において、政府機関、地方自治体およびフランス半導体産業の代表者が出席する中、フランスのBruno Le Maire経済・財務大臣によって発表されました。

「Nano2022」は、官民合同で実施される5年間の戦略的サポート・プログラムで、研究開発・イノベーションだけでなく、製品実用化(FID : First Industrial Deployment)も対象としています。FIDへのサポートは、試作開発から量産への移行という困難を伴う作業を対象としており、STのような革新的な独自技術を採用する半導体メーカーにとって重要な支援となります。

「Nano2022」は、フランスにあるSTの研究開発・製造拠点(クロル、グルノーブル、レンヌ、ルッセ、ツール)をサポートします。同プログラムは、次世代のマイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、デジタルIC、電気システムの性能を最適化するワイドバンド・ギャップ半導体を含む電力変換技術、専用イメージ・センサや3Dセンサといった重要な技術の開発を支援します。これらの技術はすべて、STが製品を提供する4つのエンド・マーケット(幅広い車載システムおよび産業機器、スマートフォンなどのパーソナル電子機器市場、次世代通信インフラ)における重要かつ成長率の高いアプリケーションに対応しています。

また、「Nano2022」は、STの拠点や幅広いパートナー(研究開発機関、スタートアップ、中小企業、大企業)が含まれる、フランスの研究開発エコシステムとの緊密な協力関係を強化します。

フランス、イタリア、ドイツおよび英国が参加するマイクロエレクトロニクス分野を対象としたより広範な取り組みであるIPCEIも、同様の観点から研究開発・イノベーションおよび製品実用化の両方をサポートしています。STは、フランスおよびイタリアの政府機関とともに、統合された単一計画に向けた作業を行いました。

・STマイクロエレクトロニクス株式会社
 http://www.st.com/jp