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横田英史の読書コーナー

分析者のためのデータ解釈学入門〜データの本質をとらえる技術〜

江崎貴裕、ソシム

2021.1.9  2:30 pm

 データサイエンスが気になって仕方がないビジネスパーソンをターゲットにした教科書。「データの性質」「データの分析」「データの解釈・活用」について、それぞれ1章を割いて押さえておくべき基礎知識を解説する。
   
 第1部の「データの性質に関する基礎知識」と第2部の「データの分析に関する基礎知識」は一般教養的な色彩が濃い。本書の特徴はデータの分析、解釈、活用の各段階で陥りやすい間違いの数々を事例を交えて解説しているところである。取得、分析、解釈、利用の勘所について、なぜ重要なのか、どのようなアイデアに基づいているのか、互いにどういった関係にあるのか、データ分析の限界などについて、表面的な解説から一歩踏み込んでいるのも特徴の一つとして挙げられる。
   
 丸善丸の内本店のノンフィクション部門でベストテン入りしたことに興味を引かれ購入したが、工夫された図版や平易な文章、豊富な索引など初学者向けに配慮されており出来は悪くない。
データ分析に関する理解を深めるキッカケになりそうな1冊である。

書籍情報

分析者のためのデータ解釈学入門〜データの本質をとらえる技術〜

江崎貴裕、ソシム、p.282、¥2860

横田 英史 (yokota@et-lab.biz)

1956年大阪生まれ。1980年京都大学工学部電気工学科卒。1982年京都大学工学研究科修了。
川崎重工業技術開発本部でのエンジニア経験を経て、1986年日経マグロウヒル(現日経BP社)に入社。日経エレクトロニクス記者、同副編集長、BizIT(現ITPro)編集長を経て、2001年11月日経コンピュータ編集長に就任。2003年3月発行人を兼務。
2004年11月、日経バイト発行人兼編集長。その後、日経BP社執行役員を経て、 2013年1月、日経BPコンサルティング取締役、2016年日経BPソリューションズ代表取締役に就任。2018年3月退任。
2018年4月から日経BP社に戻り、 日経BP総合研究所 グリーンテックラボ 主席研究員、2018年10月退社。2018年11月ETラボ代表、2019年6月一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)理事、現在に至る。
記者時代の専門分野は、コンピュータ・アーキテクチャ、コンピュータ・ハードウエア、OS、ハードディスク装置、組込み制御、知的財産権、環境問題など。

*本書評の内容は横田個人の意見であり、所属する企業の見解とは関係がありません。