横田英史の読書コーナー
「脱炭素」は嘘だらけ
杉山大志、産経新聞出版
2022.1.3 9:46 am
「2050年CO2ゼロ」という極端な政策は科学的にも技術的にも経済的にも人道的にも問題だと主張した書。「脱炭素」は、科学とは一切関係ない新興宗教に過ぎない、中国を利するだけで国益に反する、日本のメディアはホラー仕立てでフェイクニュースを垂れ流していると断じる。
筆者の主張は、温暖化はゆっくりとしか起きていない、温暖化は危険ではない、温暖化は人為的CO2にもよるが、それ以外の要因も大きく原因はよく分かっていないというもの。そして温暖化対策は技術開発を軸として、排出削減は安価な範囲にとどめるのが適切とする。
大袈裟で鼻白む表現もあるが、脱炭素に偏りがちな情報を中和する意味で読んでおいて悪くない。この書評で先日取り上げた「EV(電気自動車)推進の罠 『脱炭素』政策の嘘」と同様な効果は期待できる。ちなみに筆者はキヤノングローバル戦略研究所の研究主幹で、産経新聞「正論」欄の執筆メンバー。環境運動家は、中国共産党の「使える愚か者」、憂国の士、亡国など、筆者のスタンスがよく分かる表現が頻出する。
書籍情報
「脱炭素」は嘘だらけ
杉山大志、産経新聞出版、p.288、¥1540

横田 英史 (yokota@et-lab.biz)
1956年大阪生まれ。1980年京都大学工学部電気工学科卒。1982年京都大学工学研究科修了。
川崎重工業技術開発本部でのエンジニア経験を経て、1986年日経マグロウヒル(現日経BP社)に入社。日経エレクトロニクス記者、同副編集長、BizIT(現ITPro)編集長を経て、2001年11月日経コンピュータ編集長に就任。2003年3月発行人を兼務。
2004年11月、日経バイト発行人兼編集長。その後、日経BP社執行役員を経て、 2013年1月、日経BPコンサルティング取締役、2016年日経BPソリューションズ代表取締役に就任。2018年3月退任。
2018年4月から日経BP社に戻り、 日経BP総合研究所 グリーンテックラボ 主席研究員、2018年10月退社。2018年11月ETラボ代表、2019年6月一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)理事、現在に至る。
記者時代の専門分野は、コンピュータ・アーキテクチャ、コンピュータ・ハードウエア、OS、ハードディスク装置、組込み制御、知的財産権、環境問題など。
*本書評の内容は横田個人の意見であり、所属する企業の見解とは関係がありません。
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