Maxim、車載用アナログ半導体分野で「マーケットの2倍のスピードで成長を」

2015年に大幅な構造改革を図ったMaxim Integrated。車載向けアナログ半導体市場が2018年に向けて年平均5%の伸びを示すとされるなか、特に成長率の高い分野にフォーカスする。

オートモティブの戦略を語るバイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャ オートモティブ製品事業部のランドール・ウールシュラジャー氏

3月9日、東京都内のマキシム・ジャパン本社で開かれた2016年事業戦略説明会で、Maxim Integrated バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャ オートモティブ製品事業部のランドール・ウールシュラジャー(Randall Wollschlager)氏は、車載用アナログ半導体分野において年9%以上で成長する見通しを語った。

 

車載向けアナログ半導体市場は、もっとも急成長している半導体市場のひとつだ。米調査会社のIHSによれば、2015年の約87億ドルから2018年には100億ドルを超える市場スケールとなるとされ、年平均成長率はおよそ5%。MaximのSAM(Served Addressed Market)は、マーケット成長率の約2倍のスピードで成長している。2015年の15億ドルから2018年は20億ドルに達する見込みだという。

 

その背景として、ウールシュラジャー氏は「オートモティブにおける顧客の期待する事項が、スマートフォンと非常に似通ったものになりつつある」と説明する。さらに「これまでスマートフォンの分野で、ざまざまなテクノロジー、ソリューションを提供してきた。築いてきた技術をオートモティブの分野で顧客が期待する技術に転用していける。すでに、それだけの土台が備わっている」と続ける。

 

Maxim全体の売上高で車載向けアナログ半導体が占める割合は、2年半前の10%から17%にまで伸びてきている。これまで出荷した車載向けICは2015年に10億個を超えたが、「2016年だけを見ても、3億個以上になるだろう」(ウールシュラジャー氏)という。

 

車載向けの中でも成長に貢献するのは、パワーマネジメントIC、電気自動車やハイブリッド車のバッテリマネジメント、インテリアやヘッドライトなど車内外のLED照明、映像をはじめとするデータの高速シリアルリンクを挙げた。

maxim_sheet01

maxim_sheet02

maxim_sheet03

オートモティブは、日本でも重要なマーケットと位置づけている。「日本のマーケットで顧客が必要としているものと、戦略的に進めていることがマッチしている。日本でも同様に成長を見込んでいる」(ウールシュラジャー氏)。

 

パワーマネジメント分野でリーダーシップを維持する

 

挨拶に立ったマキシム・ジャパン代表取締役社長の滝口修氏

この1年半、Maximは構造改革を敢行した。それは「33年目を迎えた歴史の中で、創業以来、最大とされる大きな変革」と日本法人マキシム・ジャパン代表取締役社長の滝口修氏が表現したほどだ。

 

説明会では、この構造改革のリーダーとして指揮をとったエグゼクティブ・バイスプレジデント 全製品事業部およびセールス&マーケティング本部統括のマシュー・マーフィー(Matthew J. Murphy)氏が概要を説明した。

 

構造改革の指揮をとったエグゼクティブ・バイスプレジデント 全製品事業部およびセールス&マーケティング本部統括のマシュー・マーフィー氏

半導体マーケットが世界規模で大きく変化し、成長ペースが鈍化してきた中で、「Maximの成長を加速させるための変革として、ビジネスユニット、ポートフォリオ、ビジネスの内容を一から見直した」(マーフィー氏)。

 

ビジネスフォーカスを絞り込み、製品事業部とセールス&マーケティングを統合、ビジネスユニット間でのコラボレーションや生産性の改善を図った。方向性や戦略にマッチしないものは売却して本体から切り離すことも行った。稼働率の低かった米国テキサス州にあるファブを、パートナー企業であるTowerJazzに売却したこともそのひとつだ。

 

そうした変革がどのようにプラスに働いていくか。
マーフィー氏は「企業戦略の方向性は、パワーマネジメント分野でリーダーシップを維持していくこと、ターゲットを絞ったマーケットで差別化要素を高めていくこと、コア製品の成長を促進していくこと、従来同様オペレーションの卓越性を推進していくことの4点だ」と説明する。

maxim_sheet04

maxim_sheet05

 

Maximの強みは、アナログ半導体製品における売り上げの半分を占めるパワーマネジメントIC。スマートフォンやカメラ、自動車、産業機械、データセンターなど小型機器から大型機器まで幅広い領域のICを提供してきている。

 

「パワーマネジメントIC製品の開発は80年代後半、あるいは90年代前半から製品開発を続けている製品もある。何より過去30年にわたる技術の結集であり、蓄積してきたノウハウ、専門知識の最終的な成果だと思っている。将来のパワーマネジメントのマーケットの進展をにらみ、顧客にさらに高いバリューを提供できるようにさまざまな投資を続けていく」(マーフィー氏)とし、今後も高性能電源が重要となる分野に向けた投資を続け、パワーマネジメントのリーダーとしての存在を維持していく考えを示した。

 

 

■マキシム・ジャパン株式会社

https://www.maximintegrated.com/jp.html

 

プレスリリース ヘッドライン

» アーカイブ一覧

相互リンクを大募集中

E.I.Sでは、組込み技術・エレクトロニクス分野に関連するサイト・ブログとの相互リンクを大募集中です。個人で運用されているブログも大歓迎いたします。

相互リンク募集ページ

運 営

株式会社ピーアンドピービューロゥ

〒102-0092
東京都千代田区隼町3-19 清水ビル6F
TEL.03-3261-8981 FAX.03-3261-8983