「がん」はなぜできるのか〜そのメカニズムからゲノム医療まで〜

国立がん研究センター研究所、ブルーバックス

 国立がん研究センター研究所の研究者が、がん発生のメカニズムと治療法の最新動向を手際よく解説した書。新しい知見がどんどん得られ、治療法や検査法の革新が続いている分野というのがよく分かる。ブルーバックスらしい内容で知的満足が得られる。図を効果的に使っており、けっこう難しい内容だが分かった気になるのもいい。国民病とも言われるガン発生のメカニズムと治療法、検査法の最前線を知ることができる良書だ。


 著者はまず、「がんとは何か」から解説を始める。がんと肉腫の違い、正常細胞との違いなどについて議論する。その後、多くの生体の防御機構からの攻撃にさらされるにもかかわらず、がんが生き残るメカニズム、がんと老化の関係、がんの治療と予防、ゲノム解析技術の発展ががん治療に及ぼす影響などについて紹介する。1滴の血液でがんを早期発見できるエクソソーム解析や最適な抗がん剤治療法が見つかる網羅的遺伝子検査、オーダーメイド治療ができる分子標的薬など興味深い話がてんこ盛りである。

書籍情報

「がん」はなぜできるのか〜そのメカニズムからゲノム医療まで〜

国立がん研究センター研究所、ブルーバックス、p.286、¥1188

横田 英史 (yokota@nikkeibp.co.jp)

1956年大阪生まれ。1980年京都大学工学部電気工学科卒。1982年京都大学工学研究科修了。
川崎重工業技術開発本部でのエンジニア経験を経て、1986年日経マグロウヒル(現日経BP社)に入社。
日経エレクトロニクス記者、同副編集長、BizIT(現IT Pro)編集長を経て、2001年11月日経コンピュータ編集長に就任。
2003年3月発行人を兼務。2004年11月、日経バイト発行人兼編集長。
その後、日経BP社執行役員を経て、 2013年1月から日経BPコンサルティング取締役、2016年3月から日経BPソリューションズ代表取締役社長を兼務。2018年3月退任。2018年4月から日経BP社に戻り、 日経BP総合研究所グリーンテックラボ主席研究員、現在に至る。
記者時代の専門分野は、コンピュータ・アーキテクチャ、コンピュータ・ハードウエア、OS、ハードディスク装置、組み込み制御、知的財産権、環境 問題など。
*本書評の内容は横田個人の意見であり、所属する企業の見解とは関係がありません。

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