時計の科学〜人と時間の5000年の歴史〜

織田一朗、ブルーバックス

 日時計に始まり、砂時計、機械式時計、クオーツ時計、電子時計にいたる、5000年にわたる時計の歴史とこれからを解説した書。電気系出身の評者には機構系の説明にはついていけない部分もあったが、ブルーバックスらしい啓蒙書の仕上がっている。肩の凝らない書なのでオフのときにお薦めの1冊である。


 なぜ時計は右回りなのか、本物の花時計の仕組み、300億年で誤差1秒の光格子時計、水晶時計の精度を高めた日本人の発明、マリーアントワネットが発注した完成までに数十年を費やした“究極の時計”などの逸話は楽しく読める。とりわけ興味深かったのが、腕時計の大敵である衝撃への対応方法、クオーツ腕時計の開発物語だ。多くのページを割いている訳ではないが、エンジニアリングの面白さが凝縮されており読み応え十分である。

書籍情報

時計の科学〜人と時間の5000年の歴史〜

織田一朗、ブルーバックス、p.240、¥1058

横田 英史 (yokota@nikkeibp.co.jp)

1956年大阪生まれ。1980年京都大学工学部電気工学科卒。1982年京都大学工学研究科修了。
川崎重工業技術開発本部でのエンジニア経験を経て、1986年日経マグロウヒル(現日経BP社)に入社。
日経エレクトロニクス記者、同副編集長、BizIT(現IT Pro)編集長を経て、2001年11月日経コンピュータ編集長に就任。
2003年3月発行人を兼務。2004年11月、日経バイト発行人兼編集長。
その後、日経BP社執行役員を経て、 2013年1月から日経BPコンサルティング取締役、2016年3月から日経BPソリューションズ代表取締役社長を兼務。2018年3月退任。2018年4月から日経BP社に戻り、 日経BP総合研究所グリーンテックラボ主席研究員、現在に至る。
記者時代の専門分野は、コンピュータ・アーキテクチャ、コンピュータ・ハードウエア、OS、ハードディスク装置、組み込み制御、知的財産権、環境 問題など。
*本書評の内容は横田個人の意見であり、所属する企業の見解とは関係がありません。

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