神になりたかった男 徳田虎雄~医療革命の軌跡を追う~

山岡 淳一郎、平凡社

 南大阪を皮切りに現在では全国71カ所に病院を展開し、年商4200億円で3万人超の職員を抱えるまでに拡大した徳州会の創設者・徳田虎雄の評伝。徳田虎雄という人間に好き嫌いはあるかもしれないが、バイタリティーに溢れた昭和のある時期を象徴する存在ともいえる。読んで損のない充実した評伝に仕上がっており、ちょっと暇ができたときに読むのにお薦めである。

 

 筆者は、「年中無休・24時間診療」を謳って急成長した病院経営に始まり、生まれ故郷の奄美大島での代議士への挑戦、政党(自由連合)の立ち上げ、綱渡りの資金繰り、政治スキャンダルとなった徳洲会事件、側近たちと徳田ファミリーの暗闘、ALS(筋萎縮性側索硬化症)罹患など、虎田の波乱万丈の人生を詳細に描いている。このほか徳田を支え続けた側近(エリート医師)たちの奮闘ぶりも、いいアクセントとなっている。

 

 それにしても、本書に登場する奄美大島における選挙戦は常軌を逸しており、にわかには信じられない話である。

書籍情報

神になりたかった男 徳田虎雄~医療革命の軌跡を追う~

山岡 淳一郎、p.328、¥1944

横田 英史 (yokota@nikkeibp.co.jp)

1956年大阪生まれ。1980年京都大学工学部電気工学科卒。1982年京都大学工学研究科修了。
川崎重工業技術開発本部でのエンジニア経験を経て、1986年日経マグロウヒル(現日経BP社)に入社。
日経エレクトロニクス記者、同副編集長、BizIT(現IT Pro)編集長を経て、2001年11月日経コンピュータ編集長に就任。
2003年3月発行人を兼務。2004年11月、日経バイト発行人兼編集長。
その後、日経BP社執行役員を経て、 2013年1月から日経BPコンサルティング取締役、2016年3月から日経BPソリューションズ代表取締役社長を兼務。2018年3月退任。2018年4月から日経BP社に戻り、 日経BP総合研究所グリーンテックラボ主席研究員、現在に至る。
記者時代の専門分野は、コンピュータ・アーキテクチャ、コンピュータ・ハードウエア、OS、ハードディスク装置、組み込み制御、知的財産権、環境 問題など。
*本書評の内容は横田個人の意見であり、所属する企業の見解とは関係がありません。

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