フェイクニュースの見分け方

烏賀陽 弘道、新潮新書

 朝日新聞記者出身で現在はフリージャーナリストの筆者が、フェイクニュースを見分ける48のコツを伝授した書。「主語のない文章は疑え」「空間軸と時間軸を拡げて見よ」「ステレオタイプの物語は要警戒」など記者としては常識的だが、玉石混交でニセの情報が流布するネット時代(ポストツルース時代)には、一般人にもこうしたリテラシが不可欠といえるだろう。筆者の推す、アマゾンを有効に活用して事実を見極める方法はけっこうお勧めである。

 

 筆者が特に重視するのが事実の裏付けである。あたかも事実のように語っているものが、実は意見や感想だったりする例があとをたたない。その意見や感想が、伝言ゲームが進むことで事実として流布してしまう。ありがちな話だが、それなりのネームバリューがある人の話だとつい騙されやすい。評者のようなメディアで生きている人間としては、正確で信頼できる情報には人・金・モノがかかると強調したいのだが…。

書籍情報

フェイクニュースの見分け方

烏賀陽 弘道、新潮新書、p.256、¥864

 

 

横田 英史 (yokota@nikkeibp.co.jp)

1956年大阪生まれ。1980年京都大学工学部電気工学科卒。1982年京都大学工学研究科修了。
川崎重工業技術開発本部でのエンジニア経験を経て、1986年日経マグロウヒル(現日経BP社)に入社。
日経エレクトロニクス記者、同副編集長、BizIT(現IT Pro)編集長を経て、2001年11月日経コンピュータ編集長に就任。
2003年3月発行人を兼務。2004年11月、日経バイト発行人兼編集長。その後、日経BP社執行役員を経て、 2013年1月、日経BPコンサルティング取締役に就任。現在に至る。
記者時代の専門分野は、コンピュータ・アーキテクチャ、コンピュータ・ハードウエア、OS、ハードディスク装置、組み込み制御、知的財産権、環境 問題など。
*本書評の内容は横田個人の意見であり、所属する企業の見解とは関係がありません。

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