戦争を始めるのは誰か~歴史修正主義の真実~

渡辺惣樹、文春新書

 チャーチルとルーズベルトがいなければ第2次世界大戦は起らなかったとする「歴史修正主義」の解説本。チャーチルとルーズベルトの外交を痛烈に批判し、戦勝国の押し付けた史観の誤りを時系列で歴史的事実を丹念に追うことで明らかにする。戦前のドイツと日本を自由を抑圧し世界覇権を求める全体主義の国、つまり民主主義の敵として描くことでルーズベルトとチャーチルの外交の過ちを覆い隠しているのが現在の公式史観だと筆者は断じる。ちなみに著者によると、歴史修正主義を語る学者は歴史学会で黙殺され表舞台に出ることはないという。

 

 公式の歴史の問題は、ホロコーストのイメージに引きづられ、曇った心のプリズムを通してヒトラーやドイツを見てしまうことにあると指摘する。つまり第2次世界大戦の必要性を事後的に無理やりでっち上げたのが現在の公式史観だという。あと付けで歴史を振り返るのではなく、ホロコーストというバイアスを排除し時系列で歴史を追うことが肝要だと著者は主張する。

書籍情報

戦争を始めるのは誰か~歴史修正主義の真実~

渡辺惣樹、文春新書 p.326、¥1188

 

横田 英史 (yokota@nikkeibp.co.jp)

1956年大阪生まれ。1980年京都大学工学部電気工学科卒。1982年京都大学工学研究科修了。
川崎重工業技術開発本部でのエンジニア経験を経て、1986年日経マグロウヒル(現日経BP社)に入社。
日経エレクトロニクス記者、同副編集長、BizIT(現IT Pro)編集長を経て、2001年11月日経コンピュータ編集長に就任。
2003年3月発行人を兼務。2004年11月、日経バイト発行人兼編集長。その後、日経BP社執行役員を経て、 2013年1月、日経BPコンサルティング取締役に就任。現在に至る。
記者時代の専門分野は、コンピュータ・アーキテクチャ、コンピュータ・ハードウエア、OS、ハードディスク装置、組み込み制御、知的財産権、環境 問題など。
*本書評の内容は横田個人の意見であり、所属する企業の見解とは関係がありません。

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