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横田英史の読書コーナー

電通「鬼十則」

植田正也、PHP文庫

2016.7.11  11:01 am

 広告コンサルタントが、「広告の鬼」と呼ばれた電通の4代目社長・吉田秀雄が残した仕事の鉄則10箇条を紹介した書。もともとは、1951年に広告人、広告ビジネスパーソン向けに作られた鉄則で、アナクロ的な香りを感じるかもしれないが、さほど色あせていない。

 例えば「鬼十則」その1は、仕事は自ら「創る」可きで与えられる可きではない。その2は、仕事とは、先手先手と「働き掛け」て行くことで受け身でやるものではない。その3は、「大きな仕事」と取り組め、小さな仕事は己を小さくする。その4は、「難しい仕事」を狙え、そして之を成し遂げる所に進歩がある、などなど。

書籍情報

電通「鬼十則」

植田正也、PHP文庫、p.224、¥535

横田 英史 (yokota@et-lab.biz)

1956年大阪生まれ。1980年京都大学工学部電気工学科卒。1982年京都大学工学研究科修了。
川崎重工業技術開発本部でのエンジニア経験を経て、1986年日経マグロウヒル(現日経BP社)に入社。日経エレクトロニクス記者、同副編集長、BizIT(現ITPro)編集長を経て、2001年11月日経コンピュータ編集長に就任。2003年3月発行人を兼務。
2004年11月、日経バイト発行人兼編集長。その後、日経BP社執行役員を経て、 2013年1月、日経BPコンサルティング取締役、2016年日経BPソリューションズ代表取締役に就任。2018年3月退任。
2018年4月から日経BP社に戻り、 日経BP総合研究所 グリーンテックラボ 主席研究員、2018年10月退社。2018年11月ETラボ代表、2019年6月一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)理事、現在に至る。
記者時代の専門分野は、コンピュータ・アーキテクチャ、コンピュータ・ハードウエア、OS、ハードディスク装置、組込み制御、知的財産権、環境問題など。

*本書評の内容は横田個人の意見であり、所属する企業の見解とは関係がありません。