第4回 「UCサロン」

皆さん、「川崎市中原区下沼部1751番地」ってどこだかご存知ですか。
業界の人は、きっとこう言ってくださる。Thank You!
「そりゃぁNECの玉川事業場ですよ、ほらNECエレクトロニクス本社がある・・」

おっとっと、そうですかねぇ
「ぶーぶー」、「そこは下一桁が3ですよ1753番地!」
「じゃぁ、そこは何があるところよ」
・・・・
そうです、そこがUCサロン、すなわちUbiquitus Computing Salonなのです。

T-Engineネタばかりで申し訳ないですが、いまやNECエレクトロニクスのMr.T-Engineとなった根木勝彦さんが自腹を切って開いたUbiquitus Appliance Show Roomなのです写真を見てください
「へー、へー、へー」
トリビアじゃなくってトレビアン!ですねぇ。

 

T-Engineボードなど

 

主(ヌシ)の根木さん

世の中、何をするにもソリューション、しかし紙の上でのソリューションでは実際は何も動き出さない。現実にアイディアを行かせる具体的なプラットフォームがあってこそ、真にアイディアが生かせるのです。

この部屋にはアビオ社製OHP付プロジェクターも完備し、Max10人程度で使える会議室、そして奥には実験室、流しにトイレ、もうじき冷蔵庫もやってくる。

 

実験室

 

会議室

構造上はもともと居住用だと思われる事務所なんです。
展示物は
「電子掲示板」
「電子写真たて」
「T-Cube」
・・・・

 

電子掲示板など

 

電子写真たて

 

T-Cube

 

社外の英知、京都マイコンの辻さんが作業

実は、これみんな根木さんが行商に持ち歩いていたものですが、そろそろ無理になってきた。
おまけに、様々な人とディスカッションしながらとなると、こういったshowroomが必要なんですね。
ここにはNEC関係者だけでなく、最近では親友となったルネサス山田さんをはじめ他社の方々が大勢見えます。

坂村先生もshowroomの必要性を説いておられたようですし、このUCサロンの先見性はたいしたものです。
思わず「むむむ」と感心してしまいました。さすが実行してから考える根木さん、「走りながら考える」の一歩も二歩も先を行ってますね。

根木師のたまわく

 

「論よりRun」

ううむ、至言であるぞよ。

主(ヌシ)の根木さんはUbiquitus Computing Salonとおっしゃるけど、私にはUbiquitus Communication Salonかなぁと思えます。会社を超えて啓発しあう仲間が集う、こんな数奇な、おっと崇高な場所は他には無い。

会社との関係ではびみょーかも知れないけど、こういった境界で何かが産まれる。そういった活力をがんじがらめにするよりは、ユビキタスな知的パワーを引き出す方が、大げさに言えば国益にもかなうと思った次第です。

ツアーのお申し込みは下記にどうぞ。
k.neki@necel.com

バックナンバー

>> 第1回 「ユビキタスIDセンター記者会見」

 

>> 第2回 「CASPIAN王子とRFID?」

 

>> 第3回 「T-Engineフォーラム、マイクロソフト共同記者会見」

 

自己紹介
1973年に日本電気に入社、以来、2002年に半導体部門が分社されるまで、他の会社に移ったことがないという典型的なサラリーマン。ただ、半導体部門でソフトウェアを志したため、社内ではメインストリートを歩むことなく今日に至る。
その一方、社外には友人が多数、トロンの坂村健先生とも20年来の付き合い。
メールアドレス:h-monden@mud.biglobe.ne.jp