特別編: 渡辺のぼるの夏日記 2004.

6月上旬から現在まで、当コラムの更新をサボってしまいました。ごめんなさい。
今回はいつものSESSAMEメンバのインタビュー記事でなく、『更新サボり言い訳コラム』とさせていただきます。

6月上〜下: 組込みスキル標準、ついに公開!!

6月末に『組込みソフトウェア・スキル標準 策定指針』を公開しました。昨年の下期に委員会で検討してきた結果がやっとこさ、公開までたどり着きました。
今回の公開は"スキル標準"の正式版でなく、2004年度に作成するスキル標準の指針というか方向性という位置づけです。これを公開し広く意見を貰うことで、使えるスキル標準を作成したいと考えています。パブリックコメントは受付終了してしましましたが、御意見などは随時受け付けていますので、最後に示す方法でお願いします。

この公開に向けた最終調整などで6月上旬は大忙しの毎日でした。もう大変。大忙しぃ。でしたが、がんばって公開準備ができました。しかし、すぐ次の作業計画案作成が待ってました。昨年度の成果を踏まえ、2004年度以降の作業計画案を検討。もう大変。大忙しぃ。お酒なんて飲んでいる暇がないはず。けど飲んでる自分が怖い(^^;

6/22(火)には『組込みソフトウェア開発力強化推進フォーラム』がラフォーレミュージアム六本木で開催されました。
『組込みソフト産業実態調査』『組込みソフトウェアの開発力向上に向けた施策と提言(組込みソフト開発エンジニアリング)』『組込みソフトウェアスキル標準 策定方針』の組込みソフト3点セットを紹介。さらにはIPAに設置される予定のSEC(ソフトウェア・エンジニアリング・センター)についても紹介。
500名を超える多くの人に来ていただいた"ようです"ね。って実はこのフォーラムに私は参加してませんでした。

6月下: SS2004 岡山へ新幹線12時間の旅

私は委員として作業した成果発表である六本木でのフォーラムに参加せず、6/22(火)〜24(木)まで岡山で開催された『SS2004(ソフトウェア・シンポジウム2004)』に参加していました。これがまた大変。って忙しさとは別の大変さだったのです。

前日に岡山入りをしようと、8/21(月)台風6号が四国に上陸する頃の12:00過ぎに、曇りの東京駅を新幹線で出発。私の予想では台風が日本海側に通り過ぎた頃に、私が岡山に到着すると考えたのです。新富士あたりまでは快調に運行していたのですが、新横浜の次は名古屋に停車するはずの『のぞみ』が新富士駅に停車。しかもホームに停車でなく、新富士を通過するためのレールの上で。なぁなんと、京都-米原間のギャオス来襲によって新幹線のダイヤが... 岡山に到着したのは23:41と約12時間の長旅となってしまいました。シンポジウムが始まる前からもう大変。

シンポジウムの初日は組込み教育に関するパネルディスカッションのパネラ。二日目にはSESSAMEスキル標準に関する論文発表を行ってきました。まともなパネラも、論文発表も始めての経験で心臓バクバクもんでした。って言いながらも毎日の様に呑んでいましたが。(^^;
最終日に発表された最優秀論文は、なんとSESSAMEの森さんが受賞。SESSAMEから最優秀論文賞が出るなんて嬉しいかぎり(パチパチィ)。パネルディスカッション含め、こうやって組込みソフト教育の取組みが広く紹介され認知されるのは、今後の組込み業界のためにいいことです。素晴らしい!!

7月上: エンジニアTypeに登場!! しかも顔写真付き!!

7/3には『エンジニアType』が発売。私が初めて市販雑誌に顔写真付きで登場!! 経済産業省の組込みスキル標準に関するインタビューを受けました。ちなみにこの記事はネットでも読めます。(会員登録が必要かも…)
近所の書店にも並んでいたのも嬉しかったですが、なぁなぁなんと電車内の広告にも『組込みソフト』『スキル標準』って見出しが大々的に登場!! 嬉しかったので、まわりの目も気にしないで写真をパシャっと。
しかし『エンジニアType』は転職雑誌なので、社内で大々的にアピールできなかったのはちょっと残念。

 

網棚の上にオレンジの広告(JR京浜東北線)

 

よく見ると 『組込みソフト』『スキル標準』の文字が!!

7月上: 夏祭り(その1) ESEC開催!!

7/7(水)〜9(金)の3日間、組込みの展示会 "ESEC"が開催されました。
今回はSESSAMEブースに"組込みスキル標準のパネル(A1サイズ)"を飾ることになったので、公休と社用を織り交ぜ、全3日間参加してきました。疲れたぁー
初日は1日説明員。説明員って初めての経験で、夕方には足が棒の様になってしまいました。夜は楽しみにしていたVIPパーティも立食形式と聞き、さすがの宴会大好き人間でも不参加。

2日目は朝から組込み開発力強化委員会ネタのセッションが行われました。私は聴講者として参加。パネルディスカッションではいつもの大原先生節で司会進行が行われました。1月のOpenSESSAME Workshopを思い出してしまった。あの時のパネルディスカッションは、自己紹介ポジショントークだけで幻のパネラデビューだった訳で。

夜はEmblem主催でSESSAMEやTOPPERSも参加の組込みコミュニティ宴会に参加。流れから次回以降の宴会幹事を引き受けることに。11月に予定されているET2004では、これまで以上に組込みの交流が図れる楽しい機会を提供できるようにしたいと思う今日この頃。しかし酔っ払って潰れる事ができないって事なんですよね。ちなみに2次会は、愉快な人たちと"ゆりかもめ"に揺られネオンがキレイな新橋へ。

* ここでお知らせです * ET2004開催中の11/18(木)、"組込み総合宴会"を開催予定です。会場でビールが飲めるETフェスタ終了後、会場近辺のお店でカジュアルな宴会を開催します。詳細は後日展開しますが、11/18(木)の夜は"組込み総合宴会"のために体を空けておいてください。ちなみに参加資格は”組込み業界を楽しくしたい人”、”楽しみたい人”などです。

話は戻って、ESECの3日目は松本先生のSWEBOK講習を聞き、SSSEWBOKの存在を初めて知りました。日本発でこのような知識体系が発信されることに期待してます。

いやぁ〜この3日間、ESEC会場は大盛り上がりでした。この3日間、SESSAMEブースで、組込みスキル標準や組込み教育に関する貴重なコメントを頂きました。また激励コメントも多く、これからの活力をもらったみたいな気分です。
最終日はブースの撤収も初めて経験。子供の頃に経験した『祭りの後の寂しさ』を思い出しました。そして私は愉快な人たちと、2日連続で新橋のネオンへ消えていったのでした。

7月下: こっちも大盛り上がり!! SWEST6. 組込みの熱き夜

ESEC終了後の深夜と週末は、日科技連主催の『ソフトウェア生産のための品質管理シンポジウム』向けの論文執筆。投稿はアブストラクトだけなのですが、それがまた大変でした。とりあえず採録していただき、9月下にむけ論文本文を執筆する予定です。これまた大変になりそう...

ESECが終わってすぐに、もう一つの夏祭り"組込みシステム技術に関するサマーワークショップ SWEST6(6th Summer Workshop on Embedded System Technologies)"が開催されました。今回で6回目。私は初めての参加でワクワクしながらも緊張しつつ参加してきました。緊張する理由は2日目のセッションで「組込みスキル標準の紹介(実演付き)」を大原先生と私で行う事で、実は直前までプレゼン資料が出来ていなかったりして。

SESSAMEではパネル展示も行いました。ESECと同様にスキル標準の説明員として対応させてもらいました。ESECと同様にいろいろなコメント、アドバイス、激励を頂きました。少々プレッシャーを感じながら、熱く長い夜へと。

大宴会場での懇親会のあと、夜の分科会セッションは穴田さん企画『キャリアパスをイメージしてスキルアップを図ろう!』に参加しました。私の座ったテーブルは、大原先生含む4人のオジサングループでした。ビールを飲みながらのグループディスカッションって、舌が軽やかになっていいかもしれない。穴田さんの心意気を感じつつ、楽しく将来を考える機会を与えてもらいました。こういう機会をもっと若いうちに経験しておけば良かったなぁ~と後悔。今後は私もこの様な機会を与える立場として、がんばらないといけないと考えさせられました。

今回のSWESTでは2日目朝に、小型ロケット"Hamana1号"の打ち上げも予定されていて、1日目の夜は徹夜部屋で最終調整作業が行われていました。調整部屋を覗くと、おじさんと学生さんたちが熱く作業中。畳の上のノートPCを踏みそうになり、冷や汗をかきながら調整部屋をあとに。
この時点で時刻は1時を過ぎていた訳で。誰もいなくなったDAシンポの宴会部屋で、翌朝のセッション用プレゼンをゴリゴリと作成。途中睡魔に負けながらも、セミがうるさく鳴き始めた5時頃にどうにか完成。再び調整部屋を覗きに行くと、おじさんたちは全員仮眠中。学生さん達だけ元気に起きていたのが印象的でした。

翌朝はHamana1号のものすごいスピードにビデオ撮影を失敗して一日がスタート。大原先生と私のセッションは、大原先生が朝食事後、部屋に入れなくなるアクシデントと共に始まりました。場つなぎとして組込みソフト実態調査結果に関するお話を始めるとすぐに大原先生が到着。大原先生の手馴れたプレゼン後、ついに私の出番。

"実演付き"ということで、その場でスキル診断をすることも考えましたが、時間の関係から事前にスキル診断した結果をプレゼンする方法をとりました。診断対象は私。通信機器開発の組込みエンジニア向けに通信ドメインの要素技術スキル付きのスペシャルバージョンを使用しました。
現状の共通的スキル項目では私のエンジニアとしての特徴(エッジ)が見えないという、現時点での問題点提示と、応用ドメイン依存のスキル項目抽出が必要であることを伝えられたと思います。

8月: ドタバタと出向カウントダウン

夏休みは、7月末から8月始めの一週間のお休みでした。
9/1からは、IPAの渡辺となりました。ソフトウェア・エンジニアリング・センター準備室の研究員として、組込み業界の発展のためにがんばります。みなさまの御指導、御協力をお願いします。
ちなみに8月に読んだ本は図書館で借りてきた『誰も教えてくれなかった新入社員の基本』(日本経済新聞社)です。(^^;

当コラムに関する御意見や御感想は、私に直接メールするか、Engineer - 組み込み技術者のためのMLに投稿していただけると嬉しいです。御賛同や御意見などコメントお待ちしています。

9/1からは心機一転、"渡辺のぼる 2nd Edition"でがんばります。御指導、御支援よろしくお願いします。

バックナンバー

>> 第1回 2004年は"組込み元年"。皆さん一緒に盛り上がりましょう!!

>> 第2回 文献ポインタ集に魅せられて

>> 第3回 未踏ソフトウェア創造事業とベンチャー育成と。

>> 第4回 テストでワクワク。陽気で前向きなテスト屋


渡辺 登

1986年、沖通信システム(株)に入社。加入者線装置,中継/伝送装置,PHS,携帯電話機などの組込みソフトウェア開発に従事。
リックテレコム社の情報処理(ネットワーク)試験対策本解説執筆や社内講師なども手掛ける。
SESSAMEでは、組込みソフトのスキル標準作成に関する草案作成とモデレータを担当。この流れから、経済産業省の"組込みソフトウェア開発力強化推進委員会準備会"に参画。
自称:組込みソフト・スキル標準エバンジェリスト。
特技はサッカー。しかし、プレー中に左膝前十字靭帯の切断により現役生活に幕を降ろしている。
メールアドレス:noboru2000gt@yahoo.co.jp