中村正規の「半導体業界を語る」(4)

−ELECTRONICA 96レポート−

by MSC, LTD 中村正規(msc@st.rim.or.jp



2年に1回の割合で開かれる欧州最大のエレクトロニクス・ショー、ELECTRONICA 96が去る11月12日から15日までの4日間にわたってドイツのミュンヘンで開催され、幸いこれを見学する機会を得たので以下にこのショーおけるハイライトを紹介し、併せてその感想を述べる。

今年のELECTRONICAには、世界50ケ国以上からのべ2800社以上にも上る企業が参加、半導体、各種の電子部品や電子材料、測定機器、EDAソフトウェアなどの最新製品が展示、発表された。

あいにく、ミュンヘン地方はショー開催の2日目の午後から雪という悪天候に見舞われたが、このイベントには世界各国から前回を上回る8万4千人を越える見学者が訪れ、全部で25にも及ぶ各展示ホールは、半導体関係の企業のブースを中心にそれなりに活況を呈していた。



静かな雰囲気、プロ向きの展示会

ELECTRONICAの翌週にアメリカのラスベガスで開催されたCOMDEXショーはPC、インターネット、マルチメディアの賑やかな祭典であり、各ブースでは来場者に自社の商品名を連呼させたり、Tシャツを投げたりするような光景が見られる。これに対して、ELECTRONICAにはCOMDEXような派手で華やかな雰囲気はない。

このショーが一見地味に見えるのは、欧州人の米国人よりも控え目な人間性もあるかもしれないが、欧州にはこれといった世界的なPCメーカがいないことにも関係があるかもしれない。欧州のPC市場で高いシェアを確保しているのは、コンパック、IBM、HP、デルなどの米国勢とノートブックで高いシェアを持つ東芝で、ニクスドルフ(シーメンス)やオリベッテイなどの欧州勢はシェアを落としている。

このショーは日本エレクトニクス・ショーにも近い雰囲気はあるが、各ブースには日本で見られるような派手な衣装と化粧の女性コンパニオンの姿などはなく、よりビジネスに直結したプロ向きのショーという感じである。各社のブースの2階部分に当たるスペースには商談のためのスペースが多く設置されているのも、このショーの大きな特徴でもある。

会場は25の展示ホールにも分かれており、各分野ごとに展示企業が同じホールに集まるようになっており、もっとも来場者が関心のあると思われる半導体関係のブースは正面入口からもっとも奧まった位置の展示ホールに配置されている。来場者が半導体以外の展示ホールを通るように主催者が配慮したものであろう。

2800社以上ものブースを見て回るには、とても1日では不足だが、このショーの開催中はラスベガスの場合と同様、市内のホテル料金が通常の3倍にも跳ね上がるので、注意が必要だ。ちなみに私も日本の超一流ホテル並みの宿泊料金をしかも日本で前金で支払されての苦しい滞在であった。



スマート・カード、カーエレクトニクス、そしてGSM

半導体および各電子部品の各サプライヤがELECTRONICAでターゲットにしていたアプリケーションは、GSM規格の携帯電話を中心にしたテレコミュニケーション、最近注目されているカー・エリア・ネットワーク(CAN)を含むカー・エレクトロニクス、そして欧州が先進的な役割を果たしているスマート・カードであった。

半導体関係では、インテルやAMDなどを除く主要な半導体メーカーがこのショーに参加し、これらの欧州市場の主要なアプリケーションに対応したマイクロコントローラ(MCU)、DSP、フラッシュ・メモリ、パワー・デバイス、MCM(マルチ・チップ・モジュール)などを中心にしたさまざまな展示とデモンスレーションを行った。

特に、ミュンヘンはBMW社の本拠地ということもあり、私にはカー・エレクトロニクスをターゲットにしたMCUやパワー・デバイスの展示が多いことが印象的だった。また、各半導体メーカ共に、IEEE1394のシリアル・バスに対応したチップを発表、展示していたことも目についた。



多くの観衆を集めたモトローラとTI

今回のショーで特に多くの来場者を引きつけて混雑していたのはモトローラテキサス・インスツルメントのブースであった。

早くから欧州での開発、生産を手掛けているモトローラは、フラッシュ・メモリ内蔵のCAN用のMCUや、スマート・カード用、GSM用のMCU、パワーMOSデバイスなど、欧州市場に密着した幅広い製品群を開発、供給していることを強調していた。

モトローラは、このショーの開催に併せて、同社の高耐圧パワーMOS技術である「スマートMOS」と8ビットMCUを同一チップ上に実現し、40Vまで負荷ドライブ耐圧を持つカー・エレクトロニクス用マイクロコントローラの新製品、68HC805PV8を発表した。このMCUにはバイト単位での書き換えが可能な8Kバイトのフラッシュ・メモリと192バイトのRAM、そして128バイトのEEPROMが内蔵されており、さらに5Vの安定化電源、高速PWM回路、6チャネルの8ビットA/D、2チャネルのリレー・ドライバ等も組み込まれている。同社はフラッシュ・メモリをマスクROM化した低価格版のデバイスを来年末までに供給すると発表した。

私が注目していたパワーPCの新製品に関する発表はこのELECTRONICA 96では特になく、モトローラのブースにはパワーPCのアプリケーションを示すマッキントッシュが1台、ひっそりと置かれていた。COMDEXでは今年もPowerPC陣営が昨年と同様に大きなキャンペーンを行ったようだが、モトローラが組み込みに的を絞るしかないPowerPCをELECTRONICAでキャンペーンしなかったのは不思議に思った。

一方、モトローラと並ぶ米国の大手総合半導体メーカ、テキサス・インスツルメントのブースでは、同社の誇る幅広いDSP製品群のアプリケーションが数多く、実演、展示された。同社のブースではインターネット電話をはじめとする多くのDSPの応用例を示すデモンストレーションが行われ、多くの観衆を集めていた。

この他に私の目に止まった米国系の半導体メーカには、さらに集積度の高いFPGA製品の供給を予定しているザイリンクスアクテルコード・ホッピングと呼ばれる独自のセキュリティ・アルゴリズムを実現したチップ・セットや低価格な8ビットのOTPタイプのMCU製品などを展示したマイクロチップ・テクノロジー、GSM用のRF/ベース・バンド用ICやDSPの新製品を発表したアナログ・デバイスなどがある。コムデックスとは異なり、ここにはシリコン・バレーや台湾からのスタートアップ企業の姿は見られない。



巻き返しをはかる欧州勢

こうした米国勢に対して、地元の欧州勢はいずれも広大なブースを確保し、PRに懸命だった。半導体から受動部品に至る広範囲な電子部品を供給するシーメンスやフィリップスのブースはさすがに欧州を代表する巨大企業らしく、非常に大規模なものであった。

シーメンスの半導体部門はDRAM価格の大幅な下落による影響を受けているが、同社はこれを世界的なトップ・サプライヤとなっているISDN関連デバイス、新製品のGSM用チップセット、各種のMCU、オプト、パワー・デバイスなどで補おうとしている。しかしシーメンスから将来の大きな市場が約束されているマルチメディア関連デバイスの新製品の発表はなく、今後の同社の浮沈の鍵はやはり、DRAM市場の早期回復という感じを抱かせた。


最も多くの新製品を発表したフィリップス

これに対して、フィリップスとSGSトムソンの両社はマルチメディアの市場にも積極的に取り組んでいることを感じさせた。

まず、フィリップスはオーディオ、ビデオ、グラフィックの各信号をサポートした高集積 MPEG2デコーダの新製品、SAA7201を発表した。同社は、翌週開催されるCOMDEXでこのICを搭載したPCIバス・ベースのデモ・ボードをデモンストレーションするとアナウンスした。また、先に発表した同社の戦略商品であるマルチメディア用プロセッサ、Tri-Mediaのソフトウェア開発ツール・セットの供給を開始したことも発表した。この他、フィリップスはCAN、DVDなどのアプリケーションに対しても多くの新製品を発表し、このショーに期間中、最も多くの新製品を発表した半導体メーカーであった。

一方、SGSトムソン・マイクロエレクトロニクス(STM)社0.25ミクロンのCMOSプロセス技術の確立に成功したことをこのショーの開催中に発表した。このSTM社の新プロセスは2.5Vで動作し、当初は6層メタル構造を採用、いずれ7層メタル構造に移行させる。

この他、STM社が米国のベンチャー企業、クロマティック・リサーチが開発したマルチメディア・プロセッサ、Mpactの東芝、LG セミコンに続く3社目のライセンス企業となったことも大いに注目された。

この他に欧州の半導体メーカで目立ったのはディジタル通信用のデバイスなどを供給しているGECプレッシー、旧東独の半導体メーカー、セーシスを買収したオーストリアのAMS、パワー・デバイスが中心のテミックなどである。

これ以外にも日本ではあまり知られていないスイスや旧東独の半導体メーカーが、このショーに数多く出展していた。こうした会社の多くはミックス・シグナル、ASIC、ハイブリッドICなどに強いが、これらのメーカーの中には日本にまだ代理店を持っていない会社や、代理店がありながら日本市場ではあまり名前が知られていないところも多い。

日本市場では、米国系のメーカーが日米半導体協定による追い風を受けシェアを拡大させたとの対照的に、欧州系メーカーのシェアが依然として低いことが問題になっている。この原因には各欧州メーカーの製品と日本市場での需要とのミスマッチや各メーカーの努力不足も大いにあるだろう。ただし、私に代理店となっている日本の半導体商社の活動に不満を漏らすある欧州メーカーの幹部もおり、日本の半導体商社にも大きな責任があることを痛感させた。



日本勢も欧州市場への対応を強調

ELECTRONICAには日本からも主要な半導体メーカーが殆ど揃って参加していた。NECは現地の代理店を通じての参加となったが、東芝、日立、富士通、三菱、松下、沖、シャープなどは比較的大きなブースを構え、DRAMは勿論のこと、米国系、欧州系のメーカーと同様にスマート・カード、カーエレクトロニクス、携帯電話などのアプリケーションに対応したMCUやDSP、フラッシュ・メモリ、パワー・デバイス を含むトータル・ソリューション、日本がリードするTFT、プラズマ・ディスプレイなどの大型化の実現を示していた。

東芝はこのショーの期間中、R3900をコアにしたセット・トップ・ボックス/DVD用のMPEG2デコーダの新製品に関する発表を行って注目されたが、欧州でもパソコンに次ぐ、次の民生用メガ・プロダクトとしてDVDへの期待が高まっているようだ。

日立のブースでは、同社最大の戦略商品であるSHマイコンに関する展示が目に止まった。同社のブースでは欧州の客先で採用された例として、ボッシュ社のカーナビゲーション・システムなどを展示、海外でもSHマイコンの普及に力を注いでいることを感じさせた。

また、日本勢の中では松下グループのブースにあった同社が開発中の強誘電体メモリ内蔵のMCUが目にとまった。この開発中のMCUは4Kビットの強誘電体メモリを搭載した4ビット・タイプのもので、超低消費電力性能を持った携帯機器用MCUとして、来年中頃には正式にアナウンスされる予定とのことである。

強誘電体メモリの実用化では、日本の主要メーカがラムトロンなどの開発した基本技術をライセンスして積極的に取り組んでおり、欧米の各メーカーよりも先行している。これに対して、欧米系のメーカーの強誘電体メモリに対する関心は今一つのようだ。ただし、今回モトローラは、記者会見で強誘電体メモリの開発に関心を示していることを明らかにした。

沖電気は音声認識チップや含む欧州版「見えるラジオ」の規格であるSWIFTにも対応した1チップ・デコーダICを中心にした展示。三菱で注目されたのは同社の戦略商品のひとつである3D RAMや、GSMの基地局などをターゲットにしたガリ砒素デバイスなどであった。富士通は42インチの大型カラー・プラズマ・ディスプレイを展示し、英国にある同社のミックス・シグナル・デザイン・センタが開発した汎用制御プロセッサ(GCP)、Whisperを発表した。



台湾企業の大挙出展と日本でのショー

私が驚いたのはELECTRONICAに台湾、香港、韓国、フィリピン、シンガポールなどのアジア各国からも非常に多くの企業が参加していたことだ。

特に台湾からは計162社もの企業が出展した。地元ドイツを別にした国別の参加企業数としては、この台湾が最大で、日本や他の欧州各国を数で圧倒した。台湾勢は専用の展示館を2つも設け、機構部品や個別半導体などを低価格で欧州市場にも供給できることを積極的にアピールしていたが、これといったハイテク、先端技術製品は見られない。

一方、最近米国などで開催される各種の国際的な展示会と同様にこのショーにも韓国から多くの見学者が訪れていた。確かに、私のフランクフルトからミュンヘンへの乗り換え便にも多くの韓国人が同乗していた。

こうした光景を見るにつけ、日本のショーにもアジアからもっと多くの人が訪れるような体制、仕組みをつくる必要があると感じるのは、私だけなのだろうか? 日本は台湾、韓国から2時間以内で訪問できる場所なのに、政府の外郭団体などの主催する展示会には、こうしたアジアの技術者を呼び寄せる姿勢がまだ感じられない。



欧米の電子部品ブローカが数多く出展

このショーで、私を驚かせたもうひとつのことは、特定メーカーの代理店権などを待たずに電子部品の販売取引を行っている、いわゆる電子部品ブローカーが数多くブースを出していたことであった。私が国際的な展示会でこのように多くの電子部品ブローカーを目にしたのは、全く初めての経験である。

欧州にはこのような電子部品ブローカーが比較的多く存在するらしいが、こうしたブローカーの国際的な展示会への登場は、インターネットの普及によるビジネスのグローバル化にも大いに関係があることを感じさせた。標準的な半導体製品を中心にした電子部品取引のグローバル化、ボーダレス化は確実に進展している。

これら電子部品ブローカーの多くはインターネットのホームページ上で在庫している部品のリストを提供し、ユーザーからの引き合いがインターネットを通じて簡単に受け取れるようにしている。そして、納期、価格の回答は24時間以内に彼らから電子メールで提供されるのだ。これらのブローカーは米国、欧州、アジアをネットにした世界的なネットワークを構築し、入手が困難になっている最新製品や旧世代の製品を短期間で顧客に供給することを狙っている。

インターネットを利用した電子部品取引のグローバル化は、従来の国別の代理店制度や地域、顧客などのテリトリーの枠組みを完全に飛び超えたものであり、最も国際化が遅れていると云われる日本の電子部品市場の流通にもこうした波は確実に押し寄せることになるだろう。すでに、日本の一部大手半導体ユーザーはIPO(国際調達事務所)の活動を活発化させる一方、インターネットのホーム・ページ上で必要としている電子部品を世界的な業者に対してオープンにして、従来の流通経路にはこだわらない国際的な資材調達も開始するようになっている。(例として、横河電機の資材調達ページ、http://www.yokogawa/Products/Materail/list-E.htmlを参照)

ショーに参加したブローカーの中で特に大きなブースを構えていたのはフランスを本社にするテクノロジー・マルチ・ソース(TMS)社で、同社は日本への本格進出も検討しているが、依然として品不足の時にしかブローカーの出番のない日本独特の流通システムには彼らも頭を抱えているようだ。



世界の半導体産業に影響力を維持する欧州

欧州の半導体市場は急成長を続けるアジア市場を下回る規模になってはいるものの、今回の半導体不況からは最も早い回復傾向を示している。欧州市場は、自動車、電話などを中心にした分野では今後も安定した成長を遂げることが予想される。そして、日本におけるエレクトニクス産業の空洞化がさらに進むと仮定すれば、西暦2000年以降に欧州市場が日本市場を上回る規模になる可能性すら否定できない。

一方で、欧州はイスラエル(アジアとも云えるかも知れいが)のDSP、ドイツや北欧のミックス・シグナルICなどに代表されるように、特定分野の半導体の開発に関する優れたタレントの宝庫でもある。ロシアを初めとする旧東欧圏諸国にも多くの優れた研究者がいると云われ、通信や暗号化に関する新たなアルゴリズムの開発などに優れた技術者、研究者がいるとも聞く。欧州は研究、開発、設計の分野では今後共、世界の半導体産業に強い影響力を与えるだけの人材とポテンシャルを依然として持っているように思う。

半導体の新たな生産基地としては台湾、米国のオレゴン州、ワシントン州などが注目されているが、欧州では現在、旧東独のドレスデン地区が新たな半導体生産の中心になりつつある。この地区には、地方政府の支援を受けたシーメンス、AMDが新工場の建設に着手しており、今後さらに多くの半導体企業が合弁などの形で進出することも予想されている。

このように欧州は半導体の市場としても、また開発、生産の拠点としても産業全体に及ぼす影響力を維持しており、このショーの見学を通じて私にはそのパワーが80年代よりも増強されているようにも感じられた。その点では、空洞化が進んでいる我が日本のエレクトロニクス産業も安閑としてはいられない。



プレス関係者にとっての展示会

ELCTRONICAに限らず、国際的な展示会、ショーに私はプレス関係者として入場し、各社の記者会見やパーティーに招待されることも多い。プレス関係者にとっては、こうした国際的な展示会は格好の取材の場となるのだが、中には各社のパーティーをはしごして、ショーの期間中の食事代やアルコール代を浮かす猛者まで現れる。

今回のELECTRONICAの開催期間中に行われた記者発表には、私も積極的に参加したが、ほとんどの発表はドイツ語ではなく、英語で行われていたことには感心した。記者会見の中には、発表側と取材側が同じ人数という寂しいものから、広い会見場に立ち見がで出る程のものまであった。中には、報道関係者にネクタイ、カサなどをプレゼントした企業、豪華なバイキング料理を用意した企業、パーティ・ハウスを借り切っての派手なパーティを行った企業がある一方で、コーヒーの一杯も出さないでひんしゅくを買っていた企業まであった。

外国企業の場合、こうした記者会見の企画、運営はパブリック・リレーション(PR)会社と呼ばれる専業の企業に委託されており、ショーの期間中の記者発表にどれだけのプレス関係者を集められるかは、PR会社の腕のみせどころでもある。私の参加した日本企業のある記者会見は、その段取り、発表の内容、配布資料、対応などの点で、残念ながら欧米系企業に比較して明らかに見劣りしていた。

製品の技術的なインパクトも去ることながら、報道関係者に記者会見でいい印象を与えることは、記事として取り上げさせるための重要な要素のひとつである。決して、派手なプレゼントや豪華な食事などを用意する必要はなく、よりスマートな演出を行うことが重要なのだが、日本企業はこうした国際的な発表の場での演出にまだ不慣れのようだ。せっかくの最先端商品の発表を、日本人のたどたどしい英語で行ったせいか、この会社の新製品に関する記事は翌週の主要な業界紙には取り上げられなかった。

その点で、日本企業はもっと、こうした広報活動に工夫、努力することが大事だと思う。欧米、特にアメリカの記者会見には業界や技術に精通した記者、調査会社などの業界アナリストなどが参加することが多い。段取りの悪い記者発表やお粗末な対応は、私の願う「日本発、世界標準の半導体製品の誕生」には、大いにマイナスなることだけは確かである。


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