アトメルのタッチ・センサ・ソリューション
アトメル社は、1998年からAVRマイコンをベースにしたタッチ・センサ・ソリューションを提供しており、2008年には静電容量形タッチ・センサで優れた技術を保有していた英国のQuantum Research Groupを買収し、自社のマイコン技術を組み合わせたタッチ・センサ・ソリューションの製品群を拡大させている。ここまでの同社の製品群は、いずれもシングル・タッチ、およびツー・タッチのソリューションであったが、2009年秋に、maXTouchと呼ばれる、無制限のマルチ・タッチをサポートしたタッチ・スクリーン用コントローラを発表した。maXTouch製品は「ITO(Indium Tin Oxide)投影型静電容量方式」を採用しており、2009年秋に発表されたデバイス、mXT224は10.2インチまでのスクリーン・サイズをサポートしていた。mXT224は、最近になってサムソンの最新型3D TVのコントローラに採用された模様である(詳細はこちら)。
アトメルは、2010年5月になって最大16タッチの制限はあるものの、15.6インチまでの大型スクリーン・サイズをサポートする新しいソリューションを提供すると発表した(プレスリリースの全文はこちら)。これにより、アトメル社のタッチ・センサ・ソリューションは下図のように拡張された。