記者会見 NO-15
アクテル社、ミックスド・シグナルFPGA『SmartFusion』を発表。
ARM Cortex-M3、プログラマブル・アナログ搭載の新デバイス

説明会の模様

低消費電力FPGAを提供するアクテル社は、3月3日、新製品ミックスド・シグナルFPGA『SmartFusion』を発表した。
SmartFusionは、同社のProASIC3 FPGAファブリック、ミックスド・シグナル機能、ハードARM Cortex-M3プロセッサを単一のデバイスに統合した製品で、2005年に発表された『Fusion』ミックスド・シグナルFPGAを発展させたもの。100MHzのCortex-M3プロセッサと64KBのSRAMと512KBのフラッシュメモリーで構成されるマイクロコントローラ・サブシステム(MSS)を組み合わせ、最大50万ゲートのユーザー・ロジック、13.8KBの汎用FPGA RAM、豊富な周辺機能およびプログラマブル・アナログ・ブロックを備えており、この3つのプラグラム可能な要素の組み合わせによって、カスタマイズ可能な、使い易いシステム設計プラットフォームになっている。

妥協のないユニークな技術で自社の強みを強調する、米アクテル社 上級副社長 Fares Mubarak氏

また、AES暗号化を使用した同社のFlashLock技術により、知的設計財産(IP)の保護にも対応、情報の改ざんおよびリプログラミングに対する保護を実現し、セキュリティに対しても利点を持つ。

ターゲットとする市場、アプリケーションとしては、主に、産業、防衛、医療、通信、コンピューティング、ストレージ市場におけるモーターコントロール、システムおよび電力管理、産業用オートメーション、ディスプレイなどの幅広いアプリケーションを想定している。

製品は「A2F060」「A2F200」「A2F500」の3ファミリ。A2F200は出荷を開始しており、第2四半期にはA2F500、第4四半期にはA2F060の出荷を予定している。

2010年3月 EIS編集部

 

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