| はじめまして。イーエイシック・ジャパン株式会社の岸本と申します。私はeASICの面白い技術に引かれて、今年からEmbedded業界に入った新参者です。至らぬ点も多いと思いますが、しばらくお付き合いをお願い致します。 |
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| eASICのにたどりつくまで:
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eASIC Japanの社長の三輪晴治に初めてeASICのプレゼンを見せられたとき、これからのASICはこれに違いないと直感しました。8層メタル配線がすべて固定されていて、1層のVIAだけですべての配線ができるというのですから。スタンダードセルでは不十分でスタンダードメタルじゃなきゃいけないという主張には納得せざるを得ませんでした。 |
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| なぜこれからはスタンダードメタルだと思ったかというと、これまでの23年間、常にLSI のメタル配線の難しさに苦しんできたからです。もちろん面白さもありましたが。私は昨年6月まで23年間、EDA業界でLSI
設計ソフトウェアのサポートと販売を行ってきました。 |
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| 最初の8年間ほどはレイアウトエディタのサポートでした。当時はLSI 設計ツールと言うと、レイアウトエディタのことを指し、全て手書きでレイアウトを行っていました。まず色鉛筆でマイラー紙にレイアウト図を書き、それをデジタイザという大きなタブレットに貼り付けて、一頂点ずつ座標を拾って行きました。それをレイアウトエディタで修正して、プロッターで紙に出力し、配線の接続を目視チェックしていました。入力に使うミニコンピュータがよく壊れたので、せっかく入力したデータが消えてなくなることもしばしばでした。根性で配線をしていた時代です。 |
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| 次の3年間は回路図エディタと論理シミュレータとゲートアレールータのサポートでした。時代はゲートアレー自動配線に移っていました。回路図を紙に書いて、スケマティックエディタで入力し、論路シミュレータでシミュレーションを行います。ここできっちり配線を確認しておけば、後はゲートアレー設計ツールが自動で配置配線してくれるのでした。これは画期的でした。もう泥臭い配線作業は要らなくなったかに思えました。 |
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| 次の12年間はスタンダードセル自動配置配線ツールのサポートでした。大規模で高速なLSI
はスタンダードセルの時代になり、再び面倒な配線に立ち向かうことになりました。論理合成が一般的に使われるようになり、設計できる回路規模がどんどん大きくなりました。いままで無視できた配線の遅延が大きな問題となりました。配線が長くなる原因はセルの配置にありました。長い試行錯誤の後、セルの配置をフロアプラナーで制御したり、配置と論理合成を同時にやることで配線遅延の問題が解決されて行きました。 |
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ところが、90nm世代になると、銅配線の形状の問題、チップ内部のクロストークの問題、歩留まりの問題など、配線の問題がさらに大きくなりました。複雑な配線ルールが設定され、またまた配線が難しくなってきました。ランダムに配線を行うスタンダードセルという設計手法以外に何かうまい手はないものかと漠然と思っていました。ここでやっとeASICの登場です。eASICはメタル配線を標準化することで、この問題を乗り切ろうとしているようでした。 |
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eASICは面白い: |
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スタンダードセルでは、配線の問題はデザイン毎に異なります。複雑な設計ルールをすべて守る必要があります。設計ルールはどんどん複雑になっており、ただ図形を縮小すればよいというわけではありません。スケーラブルではないのです。今後65nm,
45nmと微細化するとき、全ての新たな問題をデザイン毎に解決していくのは膨大な時間がかかるのではないかと思われます。 |
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弊社eASICの配線技術では全てのデザインに対して同じ規則的な配線パターンを使用します。eASICが新しいプロセステクノロジーに対応した1セットのマスクを準備すれば、たくさんの異なるデザインに対応できます。1層VIAだけをデザインによってカスタマイズしますが、図形の量が少ないのでeBeamで直接ウエハーに描画できます。eBeam直描により、1個だけ生産することもできます。量産の場合には、1枚だけカスタムマスクを作りますが、設計をやり直す必要はありません。 |
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今後もLSI 製造プロセスの微細化は続き、ASIC設計者の苦労は絶えないと思われます。デザイン毎に毎回苦労しなければなりません。私が気に入ったのはeASICの心意気です。新しい製造プロセスができたらeASICが苦労して配線の標準化を行うので、設計者の方は楽して配線できますよ、という心意気です。 |
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今までFPGAは製造プロセスの微細化の恩恵を受け、どんどん進歩してきました。しかし今後は、配線スイッチ部分のリーク電流の問題などの新たな問題を解決する必要があります。eASICでは、FPGAと同じSRAMルックアップテーブル(LUT)を用いた論理セルを使います。セル間の配線を固定メタルと1層VIAのカスタマイズで行うという手法がFPGAとは異なります。この配線手法は配線のリーク電流を減らすのと、チップ面積を縮小するのに大きな効果があります。 |
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弊社のホームページも是非ご覧下さい。 |
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せっかくの機会ですので、私の趣味についてもちょっとだけ説明させて下さい。QTVR(Quick
Time Virtual Reality)というものです。マウスを使って上下左右360度ぐるぐるまわせるパノラマ写真です。以前はAppleとNikonだけの世界だったのですが、最近はWindows版のソフトも良くなり(フリーウェアとシェアウェアですが)、デジカメも安くなり、Nikonじゃなくても良くなったので、誰でも作れるようになりました。まだまだ簡単とは言えませんが。私のホームページにたくさん作品がありますので、是非ご覧下さい。 |
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ごく最近は、戦前から1970年くらいの古いカメラのレンズに凝っています。以前は高価だった骨董品カメラが、今ではずいぶん安くなっています。昔の特殊なフィルムを使うカメラは、撮影前に自分でフィルムを加工しなければならず、今では使う人が減っています。私は古いレンズを最新式のデジタル一眼レフで使えるようにして楽しんでいます。ちょっとした日曜大工ですね。こちらもホームページ
でご覧いただけます。 |
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今後御社に営業にお伺いすると思いますので、その節はよろしくお願い致します。 |
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イーエイシック・ジャパン株式会社 岸本陸一 (きしもと りくいち) |
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